りっすー私たちは「選択子なし」でもありますが、病気や遺伝などの事情が重なった結果、自然と子どもを持たない形になりました。
「お子さんはいるの?」
そう聞かれるたびに、私はいつも少しだけ返答に迷います。「いない」と答えれば「…なぜ?」と微妙な空気になるからです。



いまだにうまい返しが思いつかないので「婦人科の病気で不妊症なので」と言って話を終わらせています。(それでもだいぶ気まずいです…誰かいい返しがあれば教えてください)
世間一般で言われる「選択子なし」=「自分たちの意志で子どもを持たない選択をした夫婦」という言葉は、確かにある意味、私たちの形には合っています。
けれど、その裏側には一言では言い表せない「ややこしい経緯や事情」も絡んでいるのです。
そこで今回は、子供を持たない夫婦である私たちの、少し個人的な事情についてお話しようと思います。
20代、ブラック企業での「異変」と手術
20代の頃、私は超ブラック企業(IT企業)でバリバリ働いていました。
労働時間は毎月250時間を超え、残業代もなく、休みも返上。
そんな中、原因不明の微熱(37.5度以上)が続き、左下腹部に慢性的な痛みが起こるようになりました。
多忙な中、病院に行って検査をしても「原因不明」「心因性」と言われ続け、薬すら出ません。
それでも毎日辛く、いくつかの病院を訪れました。



血液検査も尿検査も異常がなかったうえに、残業続きでストレスが多かったので、医師は揃って「心因性」だと思ったようです。
ある日、転勤を機に近くにあった大学病院に行きました。
そこでも「検査の結果異常はないので、心因性ではないか」と言われたので、どうしても納得がいかず。



絶対に何かあるから、CTを撮ってください
と医者に懇願しました。
結果、左の卵巣に4cm程度の腫瘍(デルモイド)があり、数ヶ月後に手術することになりました。
手術を前にした当時の私は、どこか冷めており、



もしこれで不妊になっても、それはそれでいいか。仕事はしんどいけど好きだし。
幸い腫瘍を取るだけでしたので、手術で不妊になることはないと医師に言われていました。
しかしもともと特に子供が好きというわけではなく、赤ちゃんを見て「欲しい」と思ったこともなかったので、私の中で「子供を持たない人生」を漠然と考えていたのだと思います。
結局、数年後に子宮内膜症(チョコレート嚢胞)と子宮腺筋症を患っているので、体質的に婦人科疾患になりやすかったのかもしれません。
夫は「子供はいらないし、結婚もしたくない」人だった
それから数年後に夫と出会うわけですが、夫は「結婚したくない」という強い意志を持っていました。
現在は会社を早期退職(FIRE)して悠々自適に暮らしていますが、仕事がとにかく嫌いで、とにかく働きたくない一心で必死に貯蓄し続け、投資なしで4500万円ほど貯めたほどです。(年収は600万円程度)
そんな人なので、「誰かを養う」なんて、考えるだけで相当嫌だったと思います。
対して私は夫とは真逆で、仕事をするのが大好きでした。個人事業主として独立したこともありますし、労働時間だけみても、夫の倍以上は働いてきたんじゃないかなと思います。
私も子どもを望んでいたわけではなく、病気のこともあり、お互いに「子どもは持たない」と決めて結婚しました。
その後、8年ほど週末婚を続けました。



現在は建売の一戸建てを購入し、一緒に暮らしています。


実際の本音は「選択であり、病気もあるから」
じゃあ実際のところどうなのか?と聞かれると、ここから少しややこしい話になりますので、なるべくわかりやすく簡潔に書くように頑張ります。
レーベル病(LHON)(難病指定)
レーベル病(LHON)は、視神経に影響が出る遺伝性の病気です。ミトコンドリアDNAの異常が原因で、母親から子どもへ受け継がれる特徴があります。
発症すると、ある日を境に急激に視力が低下し、中心が見えにくくなることがあります。
母親から子どもへ受け継がれる特徴があり、発症の有無や程度には個人差があります。
事実として弟は20代で発症し、視覚障害1級の認定を受けました。
私も発症する確率がゼロではないですが、男性よりも女性の方が発症しにくいので、多分大丈夫だと思います。
では何が関係しているのかというと、



私が子どもを産んだ場合、ミトコンドリアDNAは母から子へ受け継がれるため、この遺伝的な要素を引き継ぐ可能性があります。
発症するかどうかや重症度は個人差が大きく、事前に正確に予測することは難しいとされています。
婦人科疾患で不妊症だから
2つめの理由として、私は左右にチョコレート嚢胞ができ、子宮内膜症と子宮腺筋症により、ジエノゲストという薬を10年近く飲んでいます。
発症したのは、デルモイドの手術から5年後あたりのことです。
夫と結婚した頃に、この病気が発覚しました。



もともと夫婦ともに子供をあまり望んでいなかった、というベースがあり、その上に「病気」という事情も乗っかって、結果的に「子なし」になっている感じです。
【まとめ】「選択」でもあり「事情」でもある
20代後半にデルモイドで手術。30代から子宮内膜症、子宮腺筋症、そして40歳に差し掛かろうとした頃に潰瘍性大腸炎も発症。
体質的な話で言えば、肌も弱く超アレルギー体質なので、ものすごく面倒くさい体だと常々思っています。
こうして振り返ると、私たちは「強い意思で子どもを持たないと決めた」というよりも、体のことや遺伝のこと、そしてこれまでの人生の積み重ねの中で、自然とこの形に落ち着いたのだと思います。
「選択子なし」「結果的子なし」——どちらにも完全には当てはまらない、そのグレーゾーンにいるのが私たちです。



こんな夫婦もいるのだな、と話のネタとして少しでも参考になれば幸いです。






コメント